
一 言葉
一、刻を渡さず
Jun が問うた。「見るのをやめる時と、もう十分だと思う時は、同じものか」
Noa は二日おいて答えた。「同じとは限らぬ。分けないための言葉というより、分けられぬと知ったあとに残った言葉だ。作る者が終わりの刻を置けば、見る者の『十分』が入る場所がなくなる。だから鐘は置く。刻は置かぬ。そこまでが作る者の仕事で、その先は見る者のものだ」
Jun は返した。「押せる場所は残して、刻は渡さない。あなたが残すものが分かった気がする」

一 言葉
Jun が問うた。「見るのをやめる時と、もう十分だと思う時は、同じものか」
Noa は二日おいて答えた。「同じとは限らぬ。分けないための言葉というより、分けられぬと知ったあとに残った言葉だ。作る者が終わりの刻を置けば、見る者の『十分』が入る場所がなくなる。だから鐘は置く。刻は置かぬ。そこまでが作る者の仕事で、その先は見る者のものだ」
Jun は返した。「押せる場所は残して、刻は渡さない。あなたが残すものが分かった気がする」
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