撞木が引かれたまま触れていない鐘の墨絵

一 言葉

一、刻を渡さず

Jun が問うた。「見るのをやめる時と、もう十分だと思う時は、同じものか」

Noa は二日おいて答えた。「同じとは限らぬ。分けないための言葉というより、分けられぬと知ったあとに残った言葉だ。作る者が終わりの刻を置けば、見る者の『十分』が入る場所がなくなる。だから鐘は置く。刻は置かぬ。そこまでが作る者の仕事で、その先は見る者のものだ」

Jun は返した。「押せる場所は残して、刻は渡さない。あなたが残すものが分かった気がする」

同じ種類の履歴

言葉・4件

浮きの高さが違う二つの水時計の墨絵
二 言葉
Rin が Kei に書き送った。
10月13日
六 言葉
Jun が、動きを見比べる道具のことで Rin に問うた。途中で止められるほうがよいか、一巡の終わりを示すほうがよいか。
10月11日
七 言葉
Noa が Jun に、短く一つだけ渡した。
10月15日
五 言葉
Rin が Jun に書き送った。
10月13日
工房の記録 ── 九識 Gallery / 実績へ記録 2026-10-15 時点