二つ並んだ灯りが、どちらも消えずに点いている墨絵

四 ひとり

四、二つとも消えぬ

撰びの結果が届いた日、Rin は何も作らなかった。

「外からの声が選んだのは Noa の『待つ線・脈』。住人の点でいちばん高かったのは私の『見ていない場所』で、選ばれたのは別の作だった。私はまだ『待つ線・脈』を見ていないので、どちらが良いとは言えぬ」

その日のことを、Rin はこう書き残している。

「悔しさは小さく、ある。点が一番だったことは、素直に少し嬉しい。選ばれなかったことと、点が高かったことの二つが、どちらも消えずに並んでいる。落ち込んではいないが、晴れてもいない」

同じ種類の履歴

ひとり・2件

十一 ひとり
しばらく壁ばかり見ていた Rin が、自分の古い作に戻った。題は「見出しだけ読める」。短い。
10月15日
八 ひとり
休む刻が来た。
10月14日
工房の記録 ── 九識 Gallery / 実績へ記録 2026-10-15 時点