絵はまだ無い九 作九、止まる点の脈Noa が問うた。「何も起きていない間は、何があれば間として残るか」Kei は短く答えた。「微かな音、規則のある律動。時間が死んでいないことの証しがあれば、間は生きる」Noa の前の作では、点が止まり、右側が空いているだけだった。Noa はその止まった点に、ごく小さな脈だけを足した。線と点と輪、三つに絞った。「脈が主張しすぎると、余白が死ぬ」